いただきます
この前の「いただきます」の話,トチ狂った事を言う親はほっとくとして,子供については問題です.で,今日ロブスターを料理して,生きてるとこから料理させれば,なんか感覚変わるんじゃない?と思ったりしました.そうだ,そうしよう.子供も生き物を食べてるって感覚が無いのかもしれないし.いやほんとに.テレビでブロイラーの様子を見てたりするのと,実体験として,自分が食べるために生き物殺しちゃうのは全然違うもんね.まぁ,そこで「葉っぱは生き物じゃないもんね」とかいう子供は,たぶん張り倒せばいいかと.
それで思い出したけど,この前日本にいた時,とある番組で,昔のドキュメンタリーをやってた.命の授業とかってタイトルがついてた.小学校で,最後に食べるために豚を飼って育てる,ってやつ.小学生だし,育ててるうちに愛着わいちゃって,最後どうすんのよ?食べる?って話になるわけです.これはキツい.小学生でなくても難しい.で,大もめにもめるわけです.まぁ,賛否両論あるみたいですが,試みとしてはすごく良いと思った.
そん時はうちの親も見てて,「名前まで付けてかわいくなってまっていかんわ〜」とか言ってた.「おぉ,そういう問題か?」と思いつつ,その程度(人間の愛着)で命の選別をしてんだよ現実は,という事も感じとれる事なのか,とも思って,なんか考えてみると色々と深い授業だなぁ,とまた感心したりした*1.
で,こういう授業うけた子は,その「いただきます」の話を聞いてどう感じるんだろうか,とふと思う.もしも,「自分たちは現実の生活,利便性のために強制的に命を生み出して殺生を繰り返しているけれども,ひとつの命はやっぱり大切なんだ」みたいに心の片隅で思ってるとすれば,「お命いただきます」の本来の意味と合わせて考えると,アホ親の言うことには違和感感じるのじゃないだろうか.
なんか本になってたんですね.やっぱ反響が大きかったのかな?
- 作者: 黒田恭史
- 出版社/メーカー: ミネルヴァ書房
- 発売日: 2003/06/01
- メディア: 単行本
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*1:とはいえ,やっぱり子供にはキツい部分もあるので,その後のケアも重要ですね.