海外在住日記: 連合王国

ここ連合王国(イギリス・英国)に来て,それなりに日が過ぎた.

来る前はいろいろと心配したけれども,それなりになんとかなるもんだ(もちろん準備はいろいろ大変だったけど).

で,何が心配だったかって,特にWeb上では連合王国はぼろくそに言われている事が結構多いということ.滞在の経験がある人達が寄ってたかっていろいろ文句を言っているのをほんとよく見かけた.公然と「大嫌い」と書いている人も居る.それも今現在住んでる人まで.「食べ物最悪」とか「仕事が遅くていい加減」とか「客を客と思ってない」とか「バスや地下鉄の運行がいい加減」とか,いろいろ.まぁ,不満はいろいろ出るだろうね.かくいう自分も少なからずある.よく言われる話では,銀行の仕事の遅さとかね(カードがなかなか発行されない).

けどね,たまに言い過ぎてる人がいるんよ.「よくこんな最低な国が世界を征服できたもんだ」とかね.自分の経験だけを元によくそこまで言えるなぁ,と感心する.個人的にはどこに行っても不満なんてあるもんだと思うけど.「仕事がいい加減」について言えば,長期に滞在した人の話を聞くと,例えばアメリカなんかも結構いい加減(電話引くのに数度電話するハメになるとか)みたいだし.要するに,日本人は,母国での行き届いたサービスに慣れてしまっていて,その尺度でしか見れてないんじゃないかと.自身の尺度と比較した上で,「なってないよ」と言うなら,それはそうだね,って話でいいんだけど,一方的に「駄目な国」と言い切るところがスゴイ.

食べ物の文句もかなり多い.伝統的な英国料理はまずいっていうのは,確かにそうかもしれん.野菜も確かに茹ですぎが多い(けど,肉とかと一緒に食べるっていう流儀があるらしく,そういうことならいいんじゃないかと).が,ある特定の料理がダメ(ベークドビーンズとか)だから味覚がおかしい,って断言するのはちょっと....それは,納豆なんて腐った豆くってる日本人は味覚が変,ってのと同じで,飛躍しすぎの言い方だ.

イタリアンとかギリシャ料理とかの店に入ると,ちゃんとおいしいものが食べられて,英国人もそれをおいしいおいしいって食べてるわけなんで,味覚に共通する部分はあると考えていいと思うんだな.けど,きっと,自分で手間暇かけておいしいものを作ろう,っていう考えがあまりないんじゃないか?自分はそう思っている.

他にもいろいろとあるんだけど,それはまた今度.