学問の分類

こちら(kom's log:http://d.hatena.ne.jp/kmiura/20050211#p1)で,理経文系の分類に関連して,独自の分類が提示されている.それは大きくわけて


1.実際には役に立たなそうなもの
  アカデミアで閉じちゃいそうな学問って感じ?
2.実際に役立つもの
  実社会と密に関係し,インパクトを与え得る学問
3.上の二つの間


一理ある.なるほど.でも自分としては,1.の理学を3.に分類したい.文学・哲学・芸術っていうのは,主観的発想力をバックグラウンドにした分野のように思うけれども,理学は(自分の感覚では),ある事象を高度に抽象化し,広範な事象を説明可能な理論を構築するような学問分野で,要するに複雑な事象を簡潔に表現し,広く理解可能とすることが目的.であれば,対象は内側じゃなくて外側だろうと.だから,文学とかとはちょっと違うかなと.けれども,法学・工学・医学ほど実用性に重きを置くわけでもなく,具体的なものに昇華させることなく,抽象的なレベルで理論が簡潔することも多々ある.なので3.かなと.同じく3.に分類されてる経済学も同じようなニオイを感じるし.まぁ,こう思うのは,自分の研究内容が多分に影響しているのかもしれない(今はあんまやってないけど).自分の研究分野周辺では,計算機科学と経済学の融合が盛んに試みられているのです.