いつも楽しくお勉強,なんてできるわけないやん

こちら(kom's log:http://d.hatena.ne.jp/kmiura/20050201#p1)で,この間の学習到達度調査関係の話がされている.で,ここ

ということは、すごーくイヤなのに無理やり勉強させられて苦渋に満ちた顔つきの小学生中学生が目にうかぶわけで、なんともご愁傷さまである。
とはいえ、どうも私はこれを単純に批判することができない。

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意味もわからず無理やりなにかをやらなくてはいけない、ということであっても後で大いに人生を豊かにすることになるかもしれないからだ。

全く同感.


そもそも,毎日嬉々として勉強するような子供が一体何人いるんだよ?という話だ.すごく極端に言って,学校で勉強してんのは,個人レベルでは,将来自活できるようにするための知識を身に付けたり,思考する訓練をするためなんだろうから,小学生なんかは,10年以上先の生活のためにコツコツ基礎から勉強してるわけだ.そりゃつまらんわ.つまらんけど,そんな子供の時分から将来の目標なんてなかなか決められるもんじゃないから,なんのためにやってんのか分かんなくても,なんとか勉強させるしかない.ないでしょ?


筋肉を鍛えようと思ったら,一定以上の負荷を与えないといけないように,思考能力をつけようと思ったら,分からんなぁ,と悩み考え苦しむ事が必要に決まってる.思考は時に重労働だ.それなのに,無理に知識を詰め込むのは良くないだの,ゆとりだの,ゆるぅ〜くするような方向ばっかりに向いていくのは何だろう.


そうそう,それで思うけど,最近やたらと「サルでも分かる〜」「〜が面白いほど分かる」「〜がよく分かる」みたいな感じの本とかが多い気がするんだけど,どうだろう.ああいう本って,気を付けないといかんよね.イラストを多用して,平易な言葉で分かりやすいから,さくさくと読めるんだけど,結局その本は何も言ってない,ってことがままあるような.あ,でもこれ(カリスマ受験講師細野真宏の経済のニュースがよくわかる本 日本経済編)は買った.この人,自分が受験生の頃に本出し始めた人で,わかりづらい概念とかを分かりやすく”説明”してくれるので好きなのです.