人生最悪の刻 -その1-

hatto81072006-04-16

と,大げさなタイトルとつけてみた.

多数のコメントを頂いたりして,ご心配いただいたので,そろそろ現状のお知らせです〜.


事の始まりですが,もう一ヶ月以上前なんですけど,左手指がうまいこと動かないことに気づきました.左肩甲骨の辺りから左腕にかけてだるくて,動かしていられない感じ.もともと,うずくようなコリがあった箇所だったので,まぁ,そのうち収まるだろ,と思ってたら,その様子もなく,腕はどんどんだるくなって,なんだか左足までだるくなってしまいました.で,なんだかなぁ,と思って自分でもネットでちょこちょこっと調べてました.で,なんだか日を追うごとにほぼ症状が一致していく病気がありました.それはALSという治療不可能な神経難病です.ALSでgoogleすればいろいろ出てくるので書きませんが,発症後3~5年で死亡,生存しても全身に筋肉の麻痺が進行するので,運動はもちろん会話も不能になります.そうこうしているうちに,全身で筋肉がピクピクと痙攣しているし,だんだん右側もだるくなってくるし,朝起きると何故だか腕がしびれていたり,7,800メートル程度の距離の銀行に行くのにも両足がだるくなる始末.字を書くのもなんだかだるい感じになってしまい,動くのも億劫に.恐怖の日々だったっす.なんだか食欲もでなくって,数日の間にまじで少々痩せました.


意味はないよなぁ,と思いつつ行ったカイロの帰りにフラフラフラフラ歩いて思わずMGH(Massachusetts General Hospital)まで行きました.保険とかの話は後にして(関係のオフィスで確認はした),blue card(診察券)を作り,walk-in unitで受診するといいよと言われて,そこで受診.


ドクターに検査してもらいつつ,30分くらい話しましたか.そこでは,ドクターからは「ALSや深刻な神経系の病気ではないわよ」と言われました.血液検査も受けましたけど,2日後電話で聞いたところ「結果はnormalよー」ということでした.でも依然として症状はあるわけで,安心のためにも予定より早い一時帰国を決めたわけです.


ちなみに,帰国前に事情を共同研究中の水戸大学の研究者の人に話したところ,ALSの一単語は話が通じてしまう.というのも,彼の昔の同僚(というか水戸大学にいた人)にそれで亡くなった人がいたから.がーん.


さらにちなみに,MGHでの診察料は250ドル(3万円くらい)もしましたー.がーん.


(つづく)